基本は蕎麦粉8割、小麦粉2割ですが、その日の気温や湿度、そば粉の状態や産地によって、水の量やつなぎの配分を微妙に調整しております。
手間暇かけて蕎麦を打つことは、時間もかかり大変重労働ではあります。しかし、手打の醍醐味は、材料の日毎の状態を見極め、微妙な調整が出来ることです。手打だからこそできる「その日一番の蕎麦」を探求し続け、日々精進しております。お客様が笑顔で帰られる姿を見るたびに、「手打を続けていて良かった」と思います。
創業当時から店に陳列してある石臼で蕎麦をひいておりましたが、戦前の火事以後、製粉業者との連携により、国内産の上質のそばのみを使用し、高い技術でのそば粉作りをしております。
だしは、さば、うるめ、めじかと、鰹の厚削りをブレンドしたものと、1年以上寝かせた利尻昆布を使用しております。醤油は地元産で杉の大桶仕込みの天然醸造の醤油(遠藤醤油)を使用しております。そばつゆの元である「かえし」は創業当時より絶やす事無く継ぎ足し、充分寝かせておりますので、こくのある、まろやかなそばつゆに仕上がっています。